どうも。書く書く詐欺してたアーモンドです。USM発売前にちゃんと終わらせるつもりで今から書きます。前のゲンガブカグヤ雑感は環境が変わりすぎたので見なかったことにしてください。
-前語り的な
最初に結論から言うと、「S3/4で使ってたタイプのゲンガブカグヤはもう無理」です。USMのS7〜S13まではひっそり試していたんですが、あまりにも相手のアーゴヨンとゲッコウガ、メタグロスが厳しすぎました(あと、S14以降はガルドも無理)。なので、これ以降の話はあくまで参考程度に見てください。
注)メモ帳からのコピペ部分も多いので、多少話が噛み合っていない部分があります。出来るだけ添削したつもりではありますが…
-ゲンガブカグヤとは
3匹のタイプ相性/役割共に補完が取れ、全員が勝ち筋を取れるポケモンで形成された並びです。数値が非常に高く、ある程度の対面性能もあるので、ありとあらゆる勝ち筋を作れます。その一方で、明確な勝ち筋がない為、イージーウィンが発生しづらく択が絡みやすいのが特徴です。
ざっくり言えば、「誰にでも勝てるが誰にでも負けうる並び」と言えるでしょう。その為、裏には誰にでも択次第で勝てる(=対応範囲を広げ長所を伸ばす)ポケモンを入れるか、イージーウィンを取れる(短所を潰す)ポケモンを入れるのが基本となっています。僕の場合、前者の対応範囲をより広げる事を意識して組んでいます。
抽象的な話をしても分かりづらいと思うので、実際に使用した型と可能性がありそうな型を記載していきます。
-実際の型選択(確定枠)
・ゲンガー
1.HSベースの守る搭載型
ゲンガーを早い段階でメガ進化させる事で、勝ち筋の幅を増やす為の型です。構築単位でミミッキュも重めな為、鬼火と同時に採用する事が多いです。
今の環境で鬼火+守る型が活躍できるとは思えないので、テンプレの滅びゲンガーが無難でしょう。
2.HCSベースの鬼火祟り目型
重いグライオンに打ち勝つ為のC振りです。初手に出して鬼火を撃ち、温存して一貫作りに使う動きが非常にマッチしています。
思念グロスの台頭で微妙になりました。
3.CS催眠ゲンガー
1、2ともゲンガーの役割が薄いので、ゲンガー自身に勝ち筋を付与する為の型です。役割範囲が(当てれば)ほぼ変わらず、裏のポケモンの型選択に幅が出る為(ゲンガブカグヤの中では)現状最も強い型でしょう。
個人的に催眠が好きでない為使用していませんが、これからのゲンガブカグヤの発展を望むなら、この型か滅び型以外の選択はなさそうに思います。
1.AS/DSスカーフ
ゲンガブカグヤの原点のスカーフガブです。処理が難しい相手を上から叩いてくれるので、余程の事が無ければこれにしたいです。
対電気としての性能は期待できません。
2.AD/ASドラゴンZ
構築で不足しがちな、崩し要素を担えます。ウルガモスやリザードンが重い問題が解決できれば、これで良いでしょう。サイクルにも対面にも組み込める、期待値の高い型です。扱いは難しいですが。
3.ヤチェ
S14の最終1位の方が使用していた事で、一時期人気になった型です。サイクルを捨て、対面/展開気味に動かすのであればこれ以上マッチした型はないでしょう。
1.HB混乱実/残飯
クッションと詰めを両立できるシンプル且つ強力な型です。サイクルを回すならHBが安定しやすいです。
雑に採用できます。
2.HD残飯
詰めと言う意味ではこれに勝る型はありません。ただし、このポケモン単体で詰め切るには無理がある(ブーストすれば別)ので、十分な削りを入れるorサイクルを回せる引き先を用意する必要があります。その両方を両立した、「初手に出して削る枠+HDカグヤ+カグヤと2匹でサイクルを回せるポケモン」の並びを形成する事が出来れば、明確な勝ち筋と計算する事ができます(既視感がありますが、某構築の強みの1つはこれだと考えています)。
単体で見ると、ゲッコウガに多少厚めな事を除けば大して強くないので、雑にいれて活躍できるポケモンではないでしょう。
3.CSカグヤ(Z持ち)
ステロ+Zカグヤ+催眠ゲンガーの並びを作れたらまあまあ強そうです。ただx裏とのシナジーを作りづらいので、3匹で見れば悪くはないですが6匹で見ると総じて微妙な型です。
-選択枠と型選択
試した型だけ書いてます。
→相手の激流ゲッコウガが強すぎるので、是非とも採用したい1匹です。単純にレヒレ自体の性能も高いので、入れて損はないです。
1.HCミズZ
対面性能と最低限のサイクル性能を維持した型です。上記の3匹が攻め気質ならこの型が無難です。
2.HB(HS)残飯/混乱実
サイクルに寄せたレヒレです。複数回動かすなら、場持ちの良い型の方が使いやすいので。
3.スカーフ
ガブがスカーフを持っていないならありかと。重いゲッコウガ/アーゴヨンを上から叩けるのはやはり魅力です。
臆病にしなければ相手のミミロップがかなり重くなります。
・リザードンX
→電気を受けたり相手のリザYを受けたり、ある程度安定して鬼火を撒き散らせたり…痒いとこに手が届きます。その一方で、アーゴヨンとゲッコウガを呼びに呼びます(よく言えば選出誘導できる)。
1.鬼羽
状態異常を絡めて詰める動きがしたい構築なので、余程のことがない限り鬼羽にしたいです。ゲンガブカグヤとの相性補完も抜群です。
2.剣舞
余程の事があった場合にいれます。相手の受け構築が苦しいならこれでも良いでしょう。が、大体相手の受けにはゲンガーを出すので個人的にはかなり微妙です。
・ボルトロス霊
→最もタイプ補完に優れた電気受けです。型次第では崩しもクッションも担え、相手視点では何をしてくるかわからないのも中々の強みです。
1.高速移動電気Z
鬼火+積みの動きが強力です。古の時代のギミックですが、今でも割と頑張れます。
2.悪巧み電気Z
対面性能と崩しを両立した型です。それ以上でもそれ以下でもありません。
3.HD混乱実
便利なクッションとして。カグヤとセットでカバマンダに、ゲンガーとセットでヒトムグロスに厚く出れるので、補完として優秀です。
→重めなリザY/バシャ/電気受けです。裏との補完はあまり良くない(カグヤ除く)のが難点ですが、独特な役割範囲を持ち穴埋めとして優秀なポケモンです。
1.瞑想エスパーZ
サイクルの崩しを1枠に頼ってる相手に極端に強い型です。ゲンガーとセットで出せば、サイクルミラーでも優位に立てます。
相手の激流ゲッコウガが強すぎるのが難点です。
2.ゴツメ
重めのガルーラがビックリします。
→リザードンとカプ・テテフとアーゴヨンとウルガモスを止められるような顔をしています。実際はアーゴヨンとウルガモス(と時々テテフ)しか止まりません。あと、相手の激流ゲッコウガがどうしようもなくなります。
1.HD残飯毒守
アーゴヨンやウルガモスに対応でき、毒で相手の受け出しに圧力をかけられる便利な型です。守るでリスクを軽減できるので、ヒードランのなかでは抜群に使いやすいです。
2.HB混乱実
後出しからミミッキュに勝てると言う唯一無二の性能を持ちます。ゲンガーを鬼火にしないなら(特に滅びなら)、補完的に組み込みやすいでしょう。
3.ニトチャ
楽しい。
→最強の誤魔化し枠です。重いポケモンと型を問わずに撃ちあえるため、型の選択肢も広いです。取り敢えずここではオススメを2つほど。
1.呪い身代わり痛み分け
初手の雑な削り枠として優秀です。基本出し負けないので、展開系/対面系の並びを作る場合に優先度が高くなります。
2.ABトリル
こちらはサイクルよりの並びを組んだ際に活きます。化けの皮+耐久振り+トリルにより切り返し能力が高く、相手の積みを許した際のリカバリーとして機能します。また、全体的に苦手な展開系(特にステロ+積み)に対するイージーウィンとなりえます。
他にはジュナイパーやラティオス、サザンドラやカプ・テテフなども試しましたが、実用性がかなり怪しかったです。試してないorデータ不足なのはバンギラスとヌオー辺りで、その2匹は可能性があるかもしれません。
-組み方(型は上参照)
恐らくですが、対応範囲を広げようと考えると、
1.初手でメガ進化したいので鬼火or守るメガゲンガー。
2.引き先が欲しいのでHBカグヤ。
3.炎、電気に役割を持つためにスカーフガブ。
4.竜の一貫を切りたい(特にリザX)のと、相手のゲッコウガへの受け先としてレヒレ。
5.ガブだけでは電気が重いので、電気に対応できるHDレボルト。
6.ガブを出せない時の相手のリザYが重い&アーゴヨンが重いのでヒードラン。
と言う形になってしまうと思います。しかし、この組み方では限界があり行き詰まってしまった(2100後半にどう頑張っても届かない)…と言うのが僕のゲンガブカグヤの終焉でした。似たような思考回路で試した(催眠ゲンガー以外)のが、上に羅列したポケモン達です。
-何がダメだったのか
最初に書きましたが、アーゴヨン/ゲッコウガ/メタグロス/リザードンがどうしようもなくキツかったのがダメでした。並びで言えば、受け系(特にポリグライ)もどうしようもなくキツかったです。個別で触れると、
ヒードラン、ミミッキュ、バンギラス以外でまともに対処できません。レヒレゲンガーで上手いこと回せば処理できますが、相当に勝率が低い&個体数が無視できない程度にいるのでケアせざるを得ず、枠を圧迫します。
最近はミミッキュで見れないタイプのアーゴヨン入りが多いのが非常に辛いです。
→アーゴヨンとゲッコウガ、その両方に強いポケモンがミミッキュしかいません。ただ、最近はミミッキュではアーゴヨン入りへの勝率が心許ないです。それで仕方なくヒードラン、バンギラスを入れると、今度はゲッコウガが重くなり…と言った形です。
思念+カンチがヤバイです。上手いこと初手グロスゲンガー対面を作っても、鬼火を当ててゲームスタート(しかもかなり不利)、鬼火を外したら負けと言うのが辛いです。思念が無い時機は初手で数的有利を取れれば有利に運べてたので困らなかったのですが…
ゲンガーを出さない場合はいいのですが、出す場合は裏の選出がかなり絞られる上に不利な択(ガブバック読み云々)を押し付けられがちです。
あと、リザグロスに選出択当てないとボコられます。
・ポリグライ
ギロチングライの処理が難しすぎます。よくマッチングする1900〜2000にたくさんいるので辛いです。
と言った感じです。どうしてもこの穴を埋められる@3を見つけられませんでした。
改善案は「リザグロスに容赦なくゲンガーを投げられるようにする」、つまり催眠術を採用する事だったので、諦めて投げた形です。
その後は並行して試していたリザレヒレの沼にハマりました。
催眠ゲンガー入りのゲンガブカグヤは色々可能性があると思うので、興味のある方は試してみましょう！USM終わりかけですが・。・
最後の投げっぱなし感すごいですがこの辺で
